「センサー」に対するユーザーの認識

6月 24

「リスク認識の誤り」は、ユーザーの私たちにも当てはまるでしょう。ほとんどのユーザーは、スマートフォンに限らず、自分の利用しているデバイスにどのようなセンサーが搭載されているのかを熟知していないのです。また、それらのセンサーが取得しているデータが漏れたとき、どのようなリスクが発生するのかを想像していないということです。今後、これらのセキュリティが強化されることを願う間、私たちも「自分が利用しているデバイス(スマートフォンなど)に搭載されているセンサーを知る」「そのセンサーがどんな情報を漏らす可能性があるのか想像する」「利用しないセンサーは、可能ならばストップさせる」「不要なセンサーが搭載されたデバイスは購入しない」などの対策について考えるべきかもしれません。ある研究チームの論文には、次のような文章が記されています。「今日では、パーソナライズされたデバイス(たとえば携帯電話やタブレット、腕時計、フィトネストラッカー、その他のウェアラブルデバイスなど)から、テレビや車、キッチン、家、道路、駐車場、スマートシティ等にいたるまで、ありとあらゆる場所にモバイルセンサーが存在している。(中略)これらのセンサーは、エンドユーザーの実生活の環境と互いに影響しあうべく、より多くの機能を提供しつづけている。異なる複数のアプリケーション(たとえばフィットネス、ゲーム、そして認証などのセキュリティのアプリケーションに至るまで)で、それらのセンサーが利用されることにより、ユーザーはより豊かで、より自分用にカスタマイズされたアプリの恩恵を受けている。しかし一方で『センサーの数の増加』は、新たなセキュリティやプライバシーのリスクをエンドユーザーにもたらしており、またセンサーを管理する仕事をより複雑にしている」ということです。

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